マイクロマシンは、半導体プロセスをはじめ多彩な微細加工技術を駆使してつくられ、その応用分野は情報機器だけでなく、医療、バイオ、化学など多岐にわたっています。
本講義では、マイクロマシンの製作に用いられる半導体プロセスの解説に始まり、代表的なマイクロマシンを例にあげて最新の微細加工技術やマイクロマシンの有する機能を説明します。
制御の対象は、ロボット・工作機械・自動車などの機械システムだけでなく、エアコンによる室温制御から化学プラントの反応制御、人間の免疫システム、地球環境や社会・経済システムの制御まで、広範にわたっています。
ここでは、ハイテクを支えるメカトロニクス技術の根幹であるモーターの高速・高精度制御を取り上げ、制御システムの解析・設計手法の基本的事項を学びます。
精密メカニズム学は、精密機械を構成する機素を研究する分野と、機素を組み合わせたシステムを研究する分野に大別できます。
本講義では、機素として歯車・ねじ・カム・リンク・ベルト車などを取り上げ、また、相互に運動する機械システムとして往復スライダークランク・歯車対・カム機構などを対象とした試作に取り組みます。
自動車や二輪車のメカニズムについての理解が深まります。
最近は、機会とエレクトロニクスが融合して、航空機、自動車、ロボット、工作機械、カメラなど多くの機械が知能化・システム化・統合化され、メカトロニクス製品として成り立っています。
この技術を体系的に説明することを目的として、電子機械・精密機械などを知能化するための(1)デジタル回路ICの基礎、(2)電子回路の設計、(3)インターフェイスの設計・制作について講義を行います。
各種先端機器には高機能化・高精度化・高速化・高知能化が求められています。
こうした要求に応えるためには、常に問題発見の能力を養っておかなければなりません。
「問題発見ゼミナール1」では、機械工学全般の概要を説明し、それがどのような学理のうえに成り立っているかを、各分野の歴史と現状、将来への展望を踏まえて分かりやすく解説します。
ゼミナール2では、精密工学の根幹科目である材料工学・加工学・計測工学・制御工学を学ぶうえで特に必要とされる力学等の基礎科目との相関を、講義と演習を通して体得させます。
ゼミナール3では、材料工学、加工学、計測工学・制御工学がどのような学理のうえに成り立っているかを述べるとともに、技術の現状及び将来について概説します。